2022年10月1日(土)から〜10月10日(祝・月)まで
「Sumiko &Naotaka Naganuma」展を開催します。
展示ステートメント/Statement
展覧会のテーマ、Collaborationについて:
私たちにとって、コラボレーション(共同制作、共同作業)とは、お互いの作品を展示することを通して、ある固有の空間(ここでは、ギャラリースペース)を共に構築し、新しい発見を目指すことを意味しています。
永沼すみ子は、「生きること」をテーマに、「生」の様々なファクターをとりあげて、主に油彩画を試みています。例えば、動物や植物、光ある自然の姿、あるいは、祭りの片隅にいる人間たちなどをモチーフにして、変化する感情の流れや、人の投影としての動物の遊ぶ姿などを描いています。
永沼直孝は、金属の鋳造、陶土の焼成、紙に素描やコラージュなど、様々な方法で立体・空間表現を行っています。 そこでは、材質固有の特性に注目し、その根底に常に存在する「時間性」を強く意識しています。「呼吸、循環」「風化、破壊、再生」「記憶、忘却」「揺らめく感情」・・・材質や形という「もの」を通し、おもむろに、「時間性」が何かを語りかけてくるのです。
また、近年参加している野外展での、いわゆるミックストメディアで造るインスタレーション作品 、例えば「時の庭」2019(紙屑を人の時間に喩え、紙の絨毯を敷く)、「うつろう光の中で」2019(人の握手の形をイメージしたガーデン)、「THIS SIDE UP-パケットの華」2020/2021(小包の花一つ一つを過去からのメッセージとした花園)など。それらは、原風景的庭であり、まさに、直孝なりの「生きること」の表現とも言えるかも知れません。
さて、私たちのコラボレーション。観る方々の目に、心に、何かがクロスオーバーしてきたら、とてもうれしいです。
Collaboration・Sumiko &Naotaka Naganuma/OUTLINE
会期:2022年10月1日(土)から〜10月10日(祝・月)※会期中無休
時間:午後12時〜午後6時
展示作家:永沼直孝・すみ子
場所:ギャラリーいちょうの木
東京都八王子市千人町1丁目2−17 八王子サマリヤマンション−1F
(JR中央線西八王子駅より徒歩7分)
永沼すみ子/Sumiko Naganuma
福島県に生まれる。
東京にて、デザイン事務所等に勤務し、独学で絵画を制作。
1986年 退職し、ヨーロッパ一人旅へ。スイス、イタリア、スペイン、フランス、オランダ、ベルギー、ドイツ、オーストリアを廻る。
1987年 渡独。87~90年デュッセルドルフ国立芸術アカデミー(クンスト・アカデミー)にて、聴講生として、ベアーテ・シフ教授(Prof. Beate Schiff)に師事、絵画を学ぶ。 1993年 オランダ・ヘアツォーゲンブッシュのヨーロッパ・セラミックセンターより制作奨学金を取得、3ヶ月間現地に滞在し、陶製絵画オブジェを制作。
作品紹介/ARTWORKS
永沼直孝/Naotaka Naganuma
永沼直孝/Naotaka Naganuma
東京造形大学、愛知県立芸大大学院を終了後、ドイツ・デュッセルドルフ国立美術アカデミー、エルビン・へーリッヒ教授の元、マイスターシューラ―号取得。1990-91 同校美術鋳造特任教師。作家活動と共に、92~06主にケルン市、デュッセルドルフ近郊地域のVHS/ASG市民生涯教育機関で造形美術教育に携わる。81~06ドイツ、現在東京都在住。
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